2025/08/05 13:51
前回お話しした
ラッパーズ・ディライトのヒットにより
それまでは大半が
『いやいや、ラップをレコードにするってどーゆーこと?
一晩のパーティーを全部録音してレコードにするの?』
という考えだったのが徐々に
『...あれ、ラップのレコード金になるやん💰』
という認識になり
みんな次々とラップをレコードで出すようになりました
例えば!
カーティス・ブロウ
ラッパーとして初めて
メジャーレーベル"マーキュリー・レコード"と
契約をした彼が1980年にリリースしたのが
"The Breaks"

HIPHOPで初めて50万枚以上を売り上げ
ゴールドディスクを獲得した名盤です
この曲から少し曲の構造が変わってきて
ラッパーズ・ディライトのように
永遠とラップが続くような感じでは無く
いわゆる"サビ"のようなものができました
ただぁ!
リリックの中身が薄いなぁ!
...言い過ぎました
薄い、というか
メッセージ性はそこまで無いのです
ラップといえば
ゲットーに住む貧しい黒人が
自分たちの過酷な環境や心情を歌詞に込めて
社会に訴えかける
恵まれない環境から成り上がる💸
みたいなイメージではないでしょうか?💭
実は初期はそんな物ではなく
『俺はこんなに凄いんだぜ!
とりあえず踊ろうぜ!ケツふって、手あげな!
騒げー!💃』
みたいな
パーティーチューンが中心でした
映画”ワイルド・スタイル”を
見ても分かるのですが
どの曲も内容は大体上記のような感じです
ここで登場したのが
シルヴィア・ロビンソン
前回お話ししましたね
ラッパーズ・ディライトを世に送り出した
HIPHOPの母です
彼女が
『パーティーソングばっかりで胃もたれするわ!
ちょっとシリアスめな曲やってみてよ!』
とグランドマスター・フラッシュ率いる
フューリアスファイブに無茶振り😅
そうしてできたのが
"The Message"

1982年にリリースされたこの曲は
世の中の不平不満
自分たちの置かれている過酷な環境
ゲットーの苦しみ等をリリックに取り入れ
パーティーチューンが中心だった
HIPHOP / ラップシーンを変えました
この曲をきっかけに
ラップの中身も
メッセージが込められたものへと
進化していきます
まさに今みんなが
聞いているようなラップの
原点といっても良いでしょう
B-BOYなら
知らないとマズい一曲です
グランドマスター・フラッシュらは
乗り気ではなく
イヤイヤ作った曲らしいですが笑
...
ブロンクスの
小さなプロジェクトで生まれたHIPHOP
クール・ハークが生み出したスタイルを
グランドマスター・フラッシュが磨き
アフリカ・バンバータがまとめ上げ
シュガーヒルギャングを始め
数多のラッパー DJ の台頭により
加速度的に熱を帯びていきました
さぁここから!
オールドスクールの時代に
突入していきます!
これまで紹介したラッパー DJ 楽曲は
我々のような若い世代にとっては
もはや歴史上の偉人という感じで
聞き馴染みもなかったと思いますが
お待たせしました🔥
ここから皆も聞いたことのある
ラッパーがドンドン登場しますよ^_^
乞うご期待!!