2025/08/13 02:13
今日も朝起きて
クローゼットから何気なくスニーカーを
取り出して履いてませんか?
インスタでスニーカーコーデを投稿したり
新作のエアジョーダンの抽選に参加したり...
でもちょっと待って!
なんでスニーカーって
オシャレなんでしょう?
なんで運動靴が
ファッションアイテムになってるんでしょう?🤔
実はその答え
1980年代のクイーンズにいた
3人の男たちが握ってるんです💥

彼らの名前は
"RUN-DMC"
あなたのスニーカー愛の
”始まり”を作った張本人たちです
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想像してみてください
1980年代前半
もしあなたが街で
友達とカフェに行くときに
スニーカーを履いていたら...
『え、これから体育でもするの?笑』
って言われちゃうような時代です
当時のオシャレな人たちの足元といえば
・デートなら革靴やパンプス
・カジュアルでもローファーやデッキシューズ
・ちょっとしたお出かけでもきちんとした靴
スニーカーは完全に
・体育館の中だけ
・ジョギングする時だけ
・おしゃれな靴が買えない貧しい人たちが履くもの
・ゲットーの普段着でしょ?
という認識でした
ましてやそんな靴を履いて
ステージに上がるなんて
考えられない時代だったでしょう
これまで紹介した
グランドマスターフラッシュや

アフリカバンバータも

ステージ上では派手な衣装を身に纏っています
そんな時代に
3人の男たちがステージに登場しました
アディダスのセットアップに
足元は真っ白なスーパースター、しかも靴紐なし
カンゴルのハットに
ゴールドチェーン
当時のストリートの若者は
『そうそう!!これ!
この男らしい感じが俺たちのHIPHOPだよ!』
相当喜んだ事でしょう
一方でストリートを知らない白人は
『???』
だったと思います笑
ストリートの普段着のまま
ステージに上がったこの瞬間が
ストリートファッション史
そしてHIPHOP史を
大きく変えたんです
~My Adidas~
『俺たちはニセモノになる気もなければ
コスチュームで身を固めたりもしない
キープ・イット・リアルでいくだけだ』
引用:チェック・ザ・テクニーク
RUN-DMCのこのスタイルは
ストリートの若者からの圧倒的な支持を獲得!
さらに1986年にリリースされた
”My Adidas”

この3分間の楽曲が
それまでのHIPHOPファッションを
完全に変えてしまいました
歌詞の内容は超シンプル!
『俺のアディダス最高!』
『どこに行くにもアディダス!』
『アディダスしか勝たん!』
...今聞くと
え?それだけ??
って思うかもしれませんね
でも当時
スニーカーについて歌った楽曲なんて
存在しなかったのです
有名なエピソードとしては
マディソン・スクエア・ガーデンでのライブ中
D.M.C.が
『みんなが履いてるアディダスを掲げてくれ!』
と叫びます⚡️
すると観客全員が
白いスニーカーを掲げたのです
まるでスマホのライト代わりに靴を振り上げる
前代未聞の光景だったことでしょう
その話を聞きつけたアディダスの重役は
RUN-DMCとスポンサー契約を結び
アディダス"スーパースター"と共に
彼らのストリートファッションスタイルは
世界に発信されていったのです
"アスリートじゃない人が
スポーツブランドの広告塔になる"
これまで考えられなかったことでした
今では当たり前の
カニエ・ウェスト、トラヴィス・スコット、LANA...
彼らの契約の"元祖"がここにあるのです
My Adidas以降
スニーカーは単なる"道具"から
"アイデンティティの表現"に変わりました
『俺はナイキ派!』
『いやいや俺はアディダス!』
...今では普通の会話ですが
この感覚を作ったのがこの楽曲なんです
スニーカーを”推す”文化
実はここから始まっているんですね📚
・ジャージのセットアップ
・カンゴルハット
・ぶっといゴールドチェーン
・足元はスニーカー
90年代、2000年代になり
サイズ感は変われど
ストリートスタイルの根本は
RUN-DMCが確立したと言って良いでしょう!
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今、あなたの足元にあるスニーカー
それはただの”靴”じゃありません
RUN-DMCから始まった40年間の
”革命の歴史”を履いてるんです
彼らが作った
スニーカー=かっこいい
という価値観を
あなたも引き継いでいるということ
考えてみれば
すごくないですか?
あなたも気づかないうちに
音楽史とファッション史の一部になってるんです🔥
明日からの
ストリートファッションライフ
ちょっと特別に感じられそうじゃないですか?^_^