2025/07/24 15:41

『クール・ハークはブレイク部分をリピートしていたが
ビートを正確に繋げシームレスな"ループ"をしていた訳ではない』

そう話すのは
グランドマスター・フラッシュ

クール・ハーク、アフリカ・バンバータと並び
HIPHOP初期の3強DJと言われています

クール・ハークに影響を受けた彼は
より正確なレコードの2枚使い
よりシームレスなビートのループを作るために
1970年代前半
ターンテーブルの研究に没頭しました

研究の中で

フェルト布を洗濯糊で固めたものをタンテに敷いて
レコードがスムーズに回せるようにしたり
=スリップマットの開発👏

レコードを止めてからタンテが最大速度に達するまでに
時間がかかりうまく再生されず
いろいろなタンテを試していく中
『Technics SL-23』を発見したり
=現在もHIPHOPの現場で使用されるTechnicsの原点🎊

ミキサーの配線をいろいろ改造して
音が出ていない方のターンテーブルも
ヘッドホンで音を聞けるようにしたり
=CUE機能の開発🔥

様々な技術を開発しながら
ブレイクビーツを改良し
クール・ハークがたどり着けなかった
完璧なループ』を作る手法を編み出したのです

ちなみにDJプレイにおける必須スキル
スクラッチ』を広めたのも彼です!

(よく勘違いされますが
スクラッチを発明したのは
親戚のグランドウィザード・セオドア
ターンテーブルで遊んでいたらたまたま生まれた技術らしい💭)

そんな感じで完璧なループを作り
DJスキルを磨いていたら
グランドマスター・フラッシュのプレイを見たお客さんが

『すげぇ、、、』と感心してしまい
立ち尽くして見ているだけになってしまいました(^^;;

そこでマイクを持って
『突っ立ってないで体動かせ!セイ・ホー!騒げー!』
と呼びかけて盛り上げていったそうです🎤

そのような経緯もあり客を煽るMCが
パーティーには必須になりました

そんな彼の頭ひとつ抜きん出たDJプレイは
映画"Wild Style"でも見ることができます!


グラフィティライターの考えていることや
当時のDJやMCのパフォーマンス
ストリートのリアルな環境など
貴重な映像が見れる映画です

映画終盤
グラフィティライターの
主人公が描いたステージで
DJがビートを流し、MCが歌い
ダンサーが踊り、客は大盛り上がり💃

主人公の幸せそうな表情は
見ているこちらも何とも言えない
多幸感に包まれます

まだ完成していないHIPHOPが秘める
爆発的エネルギーを感じる一作

この映画を見ずして
HIPHOPは語れないでしょう!

abemaプレミアムで配信されているので
見たことのないキミは今すぐチェックだ✅